太陽光発電

米国最大! カリフォルニア大学のエネルギータウン

「組み込まれた」省エネと「日々実践する」省エネ

温室効果ガス排出量の削減に貢献するため、ウエストビレッジの住宅には省エネ対策が組み込まれている。まず、学生が住むアパートには、高効率エアコン、熱交換型換気システム、高効率給湯器、LED照明、高断熱パネル、高断熱サッシ、シーリングファンなどの機能に加えて、自然の光を多く取り入れられる大型窓が取り付けられている。さらに、国際的省エネルギー制度である「エネルギースター」認定の台所家電、洗濯機・乾燥機も設置されている。
日常生活での省エネを促すために、各住戸ではエネルギーの「見える化」(HEMS)が実施されている。住民は電力モニターを活用し、自宅や外出先でも、スマートフォンを通じて照明、電気製品の設定をプログラムできるほか、リアルタイムで電力消費データを知ることができるのだ。

ちなみに、電気代と水道代はアパートの月々の家賃に組み込まれており、割り当てられた以上の電気または水を消費すると別料金の支払いが発生する。使用料に上限を設けることで、使い過ぎを防止し、省エネに繋がるという仕組みだ。
さて、デイビス校は2017年までに電力需要の60%を「カーボンフリーエネルギー」で賄うという目標を掲げている。先月、同校は大学の中で最大規模の太陽光発電となる16.3MWのメガソーラーを完成させた。これによって、同大学の太陽光発電による電力消費がさらに増えることになった。同校では「カーボンフリー」に向けて、大きな飛躍を遂げている。

コミュ二ティ内の太陽光発電供給量
580万kwh
コミュ二ティ内の電力消費 700万kwh全体の
82%
を、ソーラーパワーで消費!

 

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高い技術力で省エネを実現!

各アパートには、様々な省エネ対策が組み込まれており、 「エネルギースター」認定の省エネ家電が搭載されている。


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暮らすのは、エコ意識の高い住人ばかり!

コミュニティ内は住宅地や学校だけでなく、レストランやカフェなどが ある商業施設も存在する。もちろん使用するのはクリーンな電力。


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学生たちは校内で日々、エコを体験!

大学内の電力の多くが太陽光発電システムによって賄われている。

 


取材・文/モベヤン・ジュンコ

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