太陽光発電

サングロウが水上太陽光発電に注力、浮体式架台の強みと狙いは?

中国パワコンメーカーの雄、サングロウが水上太陽光発電に力を入れている。その狙いは、どこにあるのか? サングロウ・フローティングの秦天陽氏(国内/国外マーケティングスペシャリスト)に聞いた。

浮体式架台の専門会社を設立
水上太陽光発電の普及図る

サングロウ・フローティングは、水上専門の架台メーカーです。太陽光発電業界においてサングロウが培ってきた豊富な経験と技術力を活かし、太陽光発電の新たな可能性を拓くべく、サングロウグループの1社として2016年に中国で誕生しました。

お蔭様でサングロウは、パワーコンディショナメーカーとして世界各国で高く評価していただいておりますが、ただパワーコンディショナだけを作ってきたわけではありません。EPC事業に関しても幅広い実績を有しており、水上太陽光発電所についても、早くから各地で開発を手掛けてきました。

例えば、中国安徽省淮南市の湖にある世界最大の150MW水上太陽光発電所もその1つです。サングロウ・フローティングには、サングロウが積み上げてきた水上太陽光発電に関する知見が凝集されているのです。

参考:世界最大! 浮体式水上メガソーラー現る

二重ガラスパネル用フローティングシステム(浮体式架台の一例)

コスト削減、発電効率アップ
湖や池ならではの魅力を追及

水上太陽光発電所は、建設にあたって陸上のように土地を造成する必要がありません。ですから、初期費用を削減することができます。自然に手を加えませんから、環境にも優しい発電所です。

また、水上には障害物がないので日陰も少なく、発電ロスを抑えられます。また、水面の冷却効果により、モジュールの表面温度が真夏でも陸上のように高くなることはありません。

このため発電効率の低下が抑えられ、陸上よりも実発電量の多いシステムを構築することができます。

加えて中国では、税制面で陸上より有利であるため、水上太陽光発電の普及が進みました。日本にあっては、太陽光発電所の適地が少なくなっている中で、湖や池といった未利用地を有効活用できるという意味でも、水上太陽光発電には大きな可能性があるのではないでしょうか。

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