太陽光発電

多様化するO&Mサービス 未来への鍵③

経産省がメンテナンス強化案
遵守事項を設定に

経済産業省はO&Mのメンテナンス分野について、制度変更を検討するなどして強化を進めている。同省は、2015年の9月下旬にFITの見直しについて議論する審議会で、メンテナンス強化施策案を示した。

現行の制度では、太陽光発電設備の点検・保守体制の審査は、発電設備を建設する前段階である設備認定時に行われていた。発電事業者は点検・保守ができる体制であることを経産省へ書類で報告するだけで済んでいたのだ。

発電設備稼働後に国がチェックする仕組みが現状の制度にはなく、運転開始後は事実上野放しの状態だ。そこで経産省は、設備認定後の発電事業を長期安定的に実施させるために、制度に遵守事項を設定して、事項に違反した発電事業者に対して、最悪の場合には買取価格の権利を取り消すという制度変更案を検討している。

遵守事項に加える項目は、「適切な点検・保守を行うこと」「発電量を的確に計測すること」「発電量などの定期的報告を行うこと」などだ。この制度変更が順調に進むならば、2017年度には施行される見通しだ。


文/南野彰

※『SOLAR JOURNAL』vol.15 より転載

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